京都精華学園中学高等学校は、今年で創立115年目を迎えます。2016年から男女共学校としてスタートいたしましたが、今年は初めて共学の高校として卒業生を送り出しました。特に進路決定に際しましては、生徒の皆さんにしっかりと寄り添い懸命に指導を行いましたが、その結果としては、昨年度を遥かに超える実績を残すことができました。卒業生に大きな拍手を送りたいと思っています。今年も学園は活気に満ち溢れて明るく元気な歓声が響きわたっています。真新しい校舎と目にも鮮やかな人工芝グラウンドで、のびのびと学ぶ生徒の皆さんを目の当たりにすると、本当に嬉しく思います。
ところで、学校教育において施設や設備が充実し整っていることは必要不可欠な条件だと思いますが、それ以上に大切なことは教育の中身だと思っています。本校では学習指導や進路指導、生活指導はもちろんのこと、人生を力強く生きていくための根本となる「心の教育」を大切にし、あたたかく家族的な学校づくりを目指しています。
わが国が抱える様々な問題、例えば少子高齢化やグローバル化、そして私たちが戸惑うような速度で発達するAIの進化など、解決し対応しなければならないことがあまりにも多い時代の中にあって、私たちは何を身につけ、どう生き抜いていくのかを探りながら学んでいかなければなりません。生徒のみなさんと保護者の方々、そして私たち教職員が一つになって新しい時代の新しい教育に果敢に挑戦していくべきだと考えています。すべての生徒のみなさんが「本当に幸せな人生」とは何かを探し求めながら、学校生活を有意義に過ごしてくれることを望んでいます。
新しくなった「京都精華学園高等学校」のこれからにご期待ください。