精華大学と高大連携授業
先日、美術科2年生が京都精華大学に訪問し、4つのコースに分かれて体験授業を行いました。
1つ目はテキスタイル専攻です。
赤紫蘇と銅で手拭いを染めました。

絞りの技法を使って輪ゴムや紐で布を結び模様を作ってから、赤紫蘇の赤い染料を布に染み込ませます。その後、銅の含まれた液に漬けると化学反応で赤色が緑色に変色します。
部屋は赤紫蘇のいい香りに包まれ、最後に紐を外してみないとどんな柄に仕上がっているかわからないワクワクがありました。
2つ目は映像専攻です。
カットアウトアニメーションを制作しました。

はじめに数秒の人が動く動画を撮影し、それを20枚ほどのカットに写真として分割し印刷します。それを紙にいろんな画材を使ってトレースし、その写真を読み込んでコマ送りのアニメーションを制作するというものです。
鉛筆だけでなく、クレヨンや色鉛筆、シールを貼ってみたり、色々なトレース方法を試しながら1枚1枚少しずつ異なる地道な制作を行い、短い動画を完成させました。
3つ目は建築コースです。
竹籤とスチロール球を使って大きな空間を作りました。

はじめに、世の中にある建築物やその構造について学び、4つのグループに分かれて竹籤とスチロール球を使用した円錐からどんどんパーツを繋げていき、ドーム状の空間を作りました。
竹籤の長さとスチロール球の位置関係が難しく、1点が崩れると形が保てなくなったり、逆に強度が増したりと感覚的にバランスを掴みながら最後は中に人が入れるくらいの大きな空間を作ることができました。
4つ目は新世代マンガコースです。
身近な人をモデルにしてキャラクターをデザインしました。

自分の身近にいる人を1人選び、その人をそのまま書くのではなく性格などを抽出しキャラクターに落とし込みました。
兄弟や友達を選ぶ生徒が多く、キャラクターを制作後、隣の席の人と見せ合ってどんな性格のキャラクターなのか当て合ったりとただキャラクターを制作するだけではなくて他者に紹介する機会もありました。
様々な分野の芸術やデザインに触れ、また新たな発見と経験ができる時間となりました。